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mukta rogo

象徴、主張 ~19AW Buying Review Part 2~


なぜファッションは楽しいのだろう。
自分の内面を精一杯主張できるのはそのひとつでしょう、
外見はかならず内面を映し出す鏡であるのですから。

おそらくこれまで語らずして一番簡単な自己主張は、
「装う事」であったんだろうと思いますが、
いまはもっと簡単に、考えずとも、
いつでもどこでも表現、
発信できるような環境下にあるがゆえに、
その「装う事」が忘れ去られているような気がしてなりません。
ただ着るだけ、しかもそれは記号が貼られただけの服を。

主張をすることに制限やためらいが殆どなくなったのは、
ごく最近のことだと思います。
何か現状を打破しようとしてきた先人たちは、
主張を制限された中でも、なにか別の形で表現をしたり、
こっそりとバレない様に主張したり、
自らを犠牲にして問題提起したり、と、
主張をすることに決して少なくないエネルギーを
注いでいたのだと思います。

ファッションの世界ではデザイナーたちはそれらを
洋服という形に変えているというわけですが、
受け手である私たちも、
エネルギーを注いで「装う事」をしたいと僕は思います。

 

本題に。

 

既に当店に入荷したほとんどのアイテムが
完売してしまいましたが、
現代の多くのアーティスト、ファッションデザイナーに、
多大なる影響を与え、そして、
当店にとってもお取扱いが出来たことに大きな意味のあった、
Judy Blameという人物(ブランド)を、
皆様にも知ってほしい次第でこの文章を書いています。

wikipediaで拾える程度の情報ですし、
僕が語るのも恐縮ながらも簡単にご紹介を。

 

1970年代後半から80年代にかけて、
「パンク」の洗礼を受け育ったジュディは、
ロンドンのHeavenというナイトクラブで、
当時のロンドンのフォトグラファーやデザイナーなどのアーティスト、
セントラルセントマーチンの学生が集まるイベントを主催していました。
しかも火曜日の夜に。
(Showstudio主催のNick Knightや、現メゾンマルジェラディレクターの、
まだ学生だったJohn Gallianoなんかも遊んでいたみたいですね)

彼はスタイリスト、
ジュエリーデザイナーとして終生を過ごしましたが、
その原点はその当時のイベントにあったようです。
イベントに行く際に自ら作ったジュエリーを身に付け、
自らを着飾ることが、その空間での彼なりの自己表現だったのでしょう。
(しかもそのジュエリーは道端で拾ったような、
ゴミ同然のモノ(ボタン、骨、チェーン、安全ピン・・etc)
から作られていました!)


1984, London, Shoreditch


2019, Another Man Mag


2014, Marc Jacobs × Judy Blame


1986, Judy Blame for John Galliano


“Cha Cha Cha” 1982, Stephen Willats

彼はそこでの出会いを通して、
スタイリストやアートディレクターとしての
キャリアを積み始めていきます。


1986, i-D, Styling by Judy Blame, Photo by Mark Lebon

1985年には伝説的なブティック兼スタジオであり、
一種のムーブメントであり、
プロジェクトとも言える、
The House of Beauty and Culture (HBC)を
Christopher Nemeth、Mark Lebon、John Mooreなどの
アーティストと共に立ち上げます。


2015, Judy Blame and Christopher Nemeth for Louis Vuitton


2016, The House of Beauty and Culture, Judy Blame, Christopher Nemeth, Dave Baby, John Moore

その後はJohn Galliano、Kim Jones、川久保玲、
Gareth Pugh、Marc Jacobsなど、
数々の名デザイナーとのコラボレーション、
Björkをはじめとする名だたるアーティストのスタイリング、
さらに2016年にはロンドン現代美術館(ICA)にて、
彼のエキシビションが開催されるに至ります。

既存の価値観を破壊し、ゼロからではなく、
1足す1を3にも10にも100にもしてしまうリミックス的であり、
パンク的な感覚をもってクリエイティブを追求した人であり、
書き出すと僕が説明するには全く及ばない程、
彼は何年にもわたって
ファッション界の第一線を走り続けていた人でした。

ジュエリーデザイナーとしても、
スタイリストとしても共通して彼の根底にあったのは、
既存の価値観に対して常に疑問を投げかけるだけでなく、
一つの彼なりの答えをきちんと主張、
そして提示し続ける事だったのだと僕は思います。


2016, ICA, Judy Blame:Never Again

正直僕自身は彼にお会いしたことも無ければ、
80年代当時のロンドンのカルチャーシーンを、
写真や本でしか見聞きしていない人間ではありますが、
彼の精神や作品には時代を超えた、
そして直感的なパワーがあります。

彼は2018年にお亡くなりになりましたが、
Gimme Fiveがサポートする彼の名を冠したこのブランドが、
そのスピリットが少しでも伝わる
一つのきっかけになればいいなと思いますし、
それを光栄に思います。

と言っても店頭にはこのニットしか
残っていないのですが。。(笑)

デザインは直球。
直球を投げれる(背負う)勇気、あればどうぞ。


 

そしてお取扱いのきっかけとなった、
この年代のカルチャーとは切っても切り離せない、
KIDS LOVE GAITEより、
以前よりアナウンスしておりました当店別注のブーツが
デリバリーされております。

いかんせんこのブーツも有難いことに
多数お問い合わせいただいておりまして、、
店頭分はほとんど無いかと思われますので、
秋冬に向けて早めに仕込んじゃってください。

 


 

そして先行してSNSでも告知しておりますが、
今月末、8/31(土)にD.TT.Kのパーティをやります。

詳細は追ってお知らせしますが、
とりあえず夏の締めとして楽しいイベントをご用意しました。
Muktaとしてパーティをするのはほぼ初?なので、
絶対に予定を空けておいてください。

今回は当日よりお得な前売り券もご用意しましたので、
店頭にてお求めくださいませ。

Judyの話ではないですが、
神戸でいろいろな、モノ好きが集まる、
楽しい夜になるでしょうね。

夏の終わりの少し涼しい夜に、
「装って」お越しください。

 

P.S.

ご興味があれば、参考までに、どうぞ。
https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/fashion-column/a59119/lcu-scarlett-cannon-talks-judy-blame-180522-hb/

http://shelf.shop-pro.jp/?pid=104984451

https://www.nytimes.com/2018/03/03/fashion/judy-blame-london-fashion-jeweler-stylist-death-remembrance.html

https://www.anothermanmag.com/style-grooming/10194/judy-blame-in-his-own-words

https://www.documentjournal.com/2016/06/jewelry-designer-just-blame-and-kim-jones/

イタイタイコウ


– BRAND LIST –

Art Comes First
beta post
BlackEyePatch
blackmeans
CHRISTIAN DADA
COMME des GARÇONS PARFUMS
D.TT.K
doublet
FOO AND FOO
Judy Blame
KIDS LOVE GAITE
KOTA OKUDA
KOZABURO
LANDLORD
LES SIX
mister it
NICHOLAS DALEY
P.A.M.
RAF SIMONS × FRED PERRY
Stefan Cooke
sulvam
TAKAHIROMIYASHITA TheSoloist.
vintage
guernika
etc…

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